オフィス勤めをしていると、プレゼンテーションをする機会がどうしても出てきます。その際、表示されているスライドのココに注目してほしいところをピンポイントで指し示したいことがあります。
ノートPCを操作しながらプレゼンをするときは、マウスを操作して、マウスカーソルをその場所までもっていって、円を描くようにして「ここです」と示したりできますが、それでも、マウスカーソルは通常は白色の小さいカーソルなので、見えにくかったりします。
PowerPoint だと、マウスカーソルをレーザーポインターモードにすることもできますが、あまり使われている印象もありません。
また、PCから離れて発表する場合なんかはその手は使えません。画面を直接指さしたりするしかありません。
何かいい製品はないものなのでしょうか。
レーザーポインターは液晶画面には使えない
プロジェクタを使う場合は布製のスクリーンに投影するのがまだまだ一般的だと思いますが、その際は、レーザーポインターが使えますよね。
上の画像はコクヨのレーザーポインター(製品のホームページはこちら) です。高機能なものだとPCと連携してページ送りなども手元でできたりします。
が、最近では大型の液晶モニターが一般的になってきたので、モニターにプレゼン資料を映す機会も多くなってきていると思います。
しかし、 レーザーポインターは液晶画面には使えないのです。
私は文系人間なので、原理はよくわかりませんが、レーザー光がディスプレイ上で拡散してしまうとのこと。
液晶は各画素が発光していますので、光の中に光を当てるようなものかもしれません。また、液晶は、光を通すガラスのような素材でできているので、そこに光を当てても光が均等に反射されるわけではないとかですかね。
というわけで、残念ながら、この問題を解決してポインタデバイス単体で使えるような製品をこれまで見たことがありません。
PCにソフトをインストールするポインターが多い
そのため、モニターに対して使えるポインターというのは、PC 側に専用のソフトをインストールして、専用デバイスを使って、画面に向かってポインティングをすることで、画面上にポインタを表示してくれるタイプしかなさそうです。
こうした製品は自分が発表者で、自分のPCを使う限りにおいてはよさそうですね。
でも、やはりPCにソフトをインストールする必要があるので、そのPCでしか使えません。
例えば、自分がプレゼンを聴く側だったりすると、PCを使わないので、質疑応答の際に質問者が「ここだよ」と指し示すというような使い方はできないのがちょっと残念です。
指し棒タイプもあった( PLUS の e-bow )
文具メーカーとして有名な PLUS が面白いものを出していました。製品のホームページはこちら。
レーザーポイントが使えないのであれば、指し棒で物理的に指せばいいではないかという製品です。
なんでしょう、PLUS のホームページにあるニュースリリースを読んでいると、ちょっとくすっとしてしまう感覚。私は好きです。
画面の近くに行かないといけないのが難点ではありますが、私のまわりでは指し棒を使ってプレゼンする人ってほとんどいないので、ある意味、注目を引きそうで興味深いです。
理想としては、さっと胸ポケットからペン状のポインターを出して、何食わぬ顔でスクリーンをポイントして話をするというのが格好いいのですがw
これが可能な製品があると、自分が発表者であっても、見る側であっても、どちらでも使えるのですが、残念ながらそのような製品は世には存在しないようです。