本や雑誌をスキャンするのに、専用のスキャナーではなく、スマホを使って撮影してみます。使用するアプリは、前回の記事で紹介した Adobe Scan です。
そもそも、私が雑誌の記事をスキャンしたかったのは、会社が定期購読してくれているテック系の雑誌で、気になる記事を取っておきたかったからです。
実際にやってみてわかりましたが、スマホできれいにスキャンするには、いろいろとコツがいります。
ページ数があって厚いためページが見開き状態で固定できない。
テック系の雑誌って、もちろんモノによりますが、ページ数があって、ページにも厚みがあるものがあります。そのため、何もおさえるものなしにページを見開き状態でちゃんと開くのが難しいです。
雑誌のセンターを手で結構おさえつけて折り目をつけて、置いてみてもこんな感じになります。左のページが山なりになってしまっていて、この状態で撮影してしまうと、左ページは相当歪んでしまいそうです。
バインダークリップでページを挟んで左右から引っ張ることでキレイになる
そのため手で左右のページを押さえたほうがよいのですが、そのままだと指が映り込んでしまいます。気にしなければいいといえばいいのですが、そこはなんとかしたいなあということで、文房具でよくみかけるバインダークリップを使ってみました。
左右のページに挟み込んで、アーム部を手で持って引っ張る。あら、不思議。ページが左右方向に引っ張られて山なりもなくなり平らにすることができました。
まあ、ローテクですけどw
手が使えない状態でどうやってスマホを操作するのか?
バインダークリップを使うと、指の映り込みはなくなります。そして、雑誌がうまく見開き状態にできることがわかりました。でも、クリップのアーム部を持っていると両手がふさがってしまうので、スマホを持つこともできないし撮影ボタンを押すことができず操作ができなくなります。
ということで、さらなる工夫が必要です。私がやったのは、以下の2点です。
- 自撮り棒を使ってカメラを固定する
- Adobe Scan の自動検出機能を使う
スマホの自撮り棒は三脚にすることができる製品も多く、テーブルとかに置けるものがあります。これを使うことで即席のスマホ台にしました。Amazon なら1,000円前後で買うことができます。自撮り棒を使うことでカメラをがっちり固定できます。
こんな感じでスキャンしていきます。
とはいえ、クリップのアーム部を手で持っているとアプリ上の撮影ボタンが押せない。
Adobe Scan の自動キャプチャ機能でそのまま自動撮影
Adobe Scan には自動キャプチャ機能という便利な機能がありました。
これは、雑誌やドキュメントの四隅を自動で抽出して、ページを自動で抽出してくれるものです。これだけなら、他のアプリでも同じ機能を持っているものは多いですが、ページの自動抽出後、そのまま撮影までしてくれます。
つまり、手でページめくりさえすれば、スマホを一切操作することなく連続撮影ができるということです。
実際には、ページめくりにちょっとでも手間取ると、とたんにページ抽出に失敗してしまうことが発生します。その場合は、自動キャプチャ機能をいったんOFFにして準備ができたらONにする操作を繰り返すことになります。行ってみれば、タイマー撮影ですねw
意外とクオリティが高くスキャンできた
こんな感じでローテク?を駆使して撮影した画像が下の画像です。文字が読みづらく見えるのは、ブログに乗せるために画像の解像度をあえて落としているためです。実際にはクッキリ文字が読めます。
裁断してスキャンしたときと比べるともちろんページの歪みや傾きは若干ありますが、読むには十分だと思いました。
これで良しとするか、こんなのではダメとするかは、ご本人の感覚次第ですので、納得いただけない場合は申し訳ありません。自分は、記事が読めればOK派なので、これで十分だと思っています。
手元のスマホに、自撮り棒とバインダークリップを足すだけ(1,000円前後で揃えられる!)で、本や雑誌を裁断せずにここまでスキャンできるという費用対効果からすると、わざわざ2万円近くする専用のスキャナを買わなくてよかったというのが結論です。