「○○だけやれば英語は話せる」類の教材でできるようになるのは、基本がちゃんとできている人だけだと思う。
よく「○○だけやれば英語はできる」とか「○○日で英語が話せるようになる」という触れ込みの英語の教材がありますが、私の場合は、それで「できる」という感覚になったことはありません。
こういう一見して「楽して身に着けましょう」類の教材に目が行ってしまいませんか。私は完全にそうでした。でも、確実に言えるのは、それだけやって「できるはずがない」ということだと思いました。
初めてのアメリカの入国審査の付け焼刃の事前対策は役立たず。
まだまだ英語の勉強を本格的にやっていなかったころ、初めてアメリカに出張で行ったときのことです。まず、最初の難関は、空港での入国審査ですよね。
それこそ、行きの飛行機の中で、「これだけ話せれば大丈夫!」みたいな英会話本を必死になって読んで予習をしていきました。
が、いざ本番となっても、まったく歯が立たずでした。基礎がないと陥る典型的なパターンにはまった気がします。
「こういうときはこう言おう」的な英会話本において同じ英文が同じ順序で出てくることの方が稀
そもそもこちらは英語が話せないので、自分から話しかける度胸もないです。そうなると、会話は必然的に相手が話しかけるのを待つことになりますが、その場合、相手との会話のキャッチボールが発生する状況では、教材とまったく同じ英文が発せられるのを期待する方が無理です。
また、仮に教材と同じことを言ったとしても、英語が聞き取れないので、それが同じだとわからない。という罠にはまります。
初めてのアメリカでの入国審査での私は完全にそれでした。しかも観光ではなく仕事だったので、ちゃんと答えないとならないし、脇汗がすごい状態でしどろもどろで答えたという苦い記憶があります。
今にして思うと、いわゆる英会話本は、基礎がある人が表現のバリエーションを増やすために読むものだと思いました。
英語の勉強でまずやることは、英語に慣れることだと思う。
一言、「英語の勉強」と言っても、勉強するジャンルって、ぱっと下に挙げてみただけでも多岐にわたりますよね。
- 語彙
- 発音
- 文法
- 作文
- 読解
- リスニング
- スピーキング
では、まずは何からはじめればいいのでしょうか。ここからは完全に私見です。しかも、TOEIC 700点未満(2019年6月時点)の中途半端な人間の私見です。
英文法が中学校レベルであるのであれば、まずは「英文の読み書きに慣れる」ことだと思います。
そのためには、文字通り英語を読んで書くを繰り返すことです。簡単な日本語から簡単な英語を自信をもって作れることをまず目指します。ここで大事なのは、文法的に100点を目指すのではなく、多少の間違いは目をつぶっても、英文を作ることに億劫にならなくなることです。
私にとって、このための勉強でとても役になった本は「英会話 ぜったい・音読」シリーズ本です。
本の中にも書いてありますが、英語の基礎回路を作る、つまり英語に慣れて自信をつけることが、その後の英語の勉強を継続するための第一歩だと思いました。
次回はこの本について紹介します。
つづく