雑誌を裁断せずにスキャンしてPDF化したいということで、なにかよいスキャナーがないか探しています。こちらの記事では ハンディスキャナー を取り上げましたが、ページ丸々をスキャンするには厳しい印象です。
他のタイプのスキャナーを探してみると、スタンドタイプのスキャナーがありました。
このタイプは、スキャンしたい本や雑誌をスキャナのほぼ真下に置いて、真上から撮影するタイプのスキャナーです。大きな利点は、厚みのある本や雑誌でも裁断せずにスキャンできるところにあります。
PFU ScanSnap SV600 はさすがの高級品の性能
ページスキャナーで自炊といえば必ずといっていいほど、PFU製の ScanSnap シリーズの話題が出てくる印象ですが、2015年にスタンドタイプのスキャナーを発売しておりました。製品のホームページはこちら。
製品の特長としては、スキャナー本体の性能のみならず、添付ソフトウェアも至れり尽くせりな印象です。
- A3サイズ(一般的な雑誌を見開き状態=つまり2ページ分)をスキャンできる
- LED高原が本体に内蔵されているのでページが暗く撮影される心配がない
- 文字や線の歪みを補正してくれるコンテンツ歪み補正機能がある
- 本や雑誌で発生する中央部の歪みを補正してくれるブック補正機能
- 指が入り込んでも消去してくれるポイントレタッチ機能
- ページめくり検出機能
- タイマー連続撮影ができる
雑誌の取り込みをするユーザーのかゆいところに手が届くような機能がたくさんあって、いい感じです。
お値段は 50,000円程度とスキャナにしては結構値がはります。私がヨドバシカメラでみたときは52,980円(税込)、Amazonで47,600円(税込み)でした(2019年5月)。元々の目的(会社で購読している雑誌の記事を取り込みたい)からすると、ちょっと高すぎるというのが正直な感想です。
Amazon で半値以下で購入できるスタンドスキャナー 「iOCHOW S1」
Amazon には、ScanSnap の半額以下で購入可能なスタンドスキャナーがありました。
その中でレビュー評価が高いのは、iOCHOW S1 ドキュメントスキャナー でした。私がみたときは、Amazonで19,800円(税込) で販売されていました(2019年5月)
この製品は、A3 サイズに対応しているので、一般的な雑誌の見開き状態で撮影が可能です。また、タイマー連続撮影ができるので、いちいちPCを操作することなくスムーズに連続スキャンができます。また、OCR機能押しもしていました。
一方で、歪み補正についてはあまり言及されていなかったのと、レビュー投稿をみると、雑誌見開きでスキャンしたときにページの自動分割をしてくれなさそうです。そのため、雑誌の記事取り込みという用途からすると、少し妥協が必要になるかもしれません。
A4 対応の姉妹品もあるので注意。
なお、同じメーカーブランド品で A4タイプもあります。スキャナーの画素が500万画素と、A3タイプよりは落ちます。一般的な雑誌見開きだとA3になるので、製品を購入の際は注意が必要です。
Amazon でこの製品の説明を読んでふと気が付きました。そこには、「800万画素」の「カメラ」と書いてあるなと。そうか、スタンドスキャナーといっても、単にカメラで写真を撮っているようなものか。
うん?
だとすると、わざわざスキャナーを買わなくても、スマホのカメラを使えばいいのでは。
つづく。