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Nintendo Switch で Bluetooth イヤホンを使いたい ~音ズレを避けるには対応コーデックに要注意(動画あり)

モノを語る
Pexels の Andy Kuzma による写真

Nintendo Switch をプレイするとき、有線のイヤホンのコードが絡まりやすいのが煩わしいので、Bluetooth のイヤホンを使いたいなあと思いました。

ネットで探して、実際に購入して試してみて、色々なことがわかったので、書き出してみます。

結論から言うと、Switch で Bluetoothイヤホンは使えるけど、コーデックに気をつけなければならないことがあります。

Switch 単体では Bluetooth イヤホンは使えないので、Bluetooth トランスミッターを手に入れよう

Nintendo Switch には、無線規格の一つである Bluetooth は搭載されていますが、Bluetooth イヤホンの接続には対応していません。

そのため、Switch からでる音声をキャプチャして Bluetooth で送信するための機材(トランスミッターといいます)が別途必要になります。

Amazon で検索してみると、3,000円前後で見つかります。

私は、その中から、下の画像のものを購入しました。

Amazon の場合、どこかの中国系のメーカーが作ったものを、いろいろな業者が仕入れて販売していることが往々にしてあるので、この製品の正式名称はわかりませんw 「Switch Bluetooth イヤホン」と検索すれば、ヒットします。

Amazon ではこの写真の商品が様々な業者で売られている

写真の左側が本体で、Switch のUSB Type-Cコネクタに差し込みます。右側は、Switch をテレビに映して遊ぶときに、Switch ドックの USB コネクタにさすためのアダプタです。テレビモードにしても、Bluetooth イヤホンで音を聴くことが可能になります。

トランシーバー、レシーバー(ヘッドホン・イヤホン)の両方とも対応しているコーデックを気にしよう

早速、この Bluetooth トランシーバーを Switch に挿して、家にころがっていた、使っていない Bluetooth イヤホンを接続してみたら、音ズレがひどくてまったく使い物になりませんでした。

このトランシーバー自体は、Amazon のレビューで評価が高かったのに。。。一瞬、これが最近話題の「さくらレビュー」かと思ってしまいましたw

が、よくよく調べてみると、自分の使っているイヤホン側に問題があることがわかりました。

このトランシーバーの説明をよくみると、aptX および aptX LL コーデック対応と書いてあり、しかも、Bluetooth イヤホンを接続すると、どのモードで接続しているかをLED表示してくれるとあります。

が、家の Bluetooth イヤホン と接続すると、モードが SBC になってしまいます。どうやら、これが、音ズレの原因だったみたいです。

つまり、データを送る側のデバイス(トランスミッター)と、受け取る側のヘッドホン・イヤホン(レシーバー)は、両方とも同じデータ圧縮形式(コーデック)に対応する必要があります。そして、このどのコーデックを使うかによっては音ズレ度合いに影響があるということです。

(参考) SBC 対応の Bluetooth スピーカーで接続してみると…

以下の動画では、SBC にしか対応していない Bluetooth スピーカーにつなげています。画面のカーソルの動きにちょっと遅れて音が鳴っているのがわかります。

SBC のみ対応のBluetooth スピーカーに接続してみました。
音がワンテンポ遅れて聞こえてくることがわかります。
早いボタン操作をすると、音ズレがかなり気になります。

ちなみに、最初に試した Bluetooth イヤホンはこれより音ズレがひどかったです。おそらく、イヤホンのデコード処理能力がさらにしょぼいせいだと思います。

最も低遅延なのは aptx Low Latency が理想的

Bluetooth でオーディオを聞くには 対応コーデックを気にした方がよいです。特に、動画をみたり、ゲームをするときは、絵の動きと音が合っていないと、とても違和感を感じます。

コーデックとは、どうやって画や音のデータを圧縮するかの方法のことを指します。

Bluetooth による音楽再生の場合は、コーデックの種類が数種類あるとのことで、そのどれを使うかによって、音質のみならず音ズレの度合い(遅延度合い)が変わります。

以下は、代表的なコーデックになります。

SBC (Subband Codec)

Bluetooth 機器において標準の方式で、どの Bluetooth ヘッドホンやイヤホンでも必ず対応しているが、もっとも音ズレが大きいです。

AAC (Advanced Audio Coding)

iPhone 等の Apple 製品において採用されている、SBC に比べて高音質、低遅延の規格

aptX

Android スマホで採用されていることが多い規格で、こちらも SBCに比べて高音質、低遅延

aptX LL

LL は Low Latency (低遅延)の略で、aptX からさらに低遅延を達成するために作られたコーデック。SBC に比べ、数十分の一の遅延に抑えられるようになっていて、人間の耳にはほとんど気にならないレベルになるらしい。

aptx LL に対応したイヤホンを探す

aptx LL に対応したヘッドホンはあるものの、イヤホンタイプはこれまであまり見かけませんでした。が、最近では増えてきたようです。

ただ、Apple の AirPods に代表される、左右独立型の Bluetooth イヤホンにおいては、aptX LLに対応したものは、リーズナブルな製品(5000円前後で買える)に限ってみるとまだ見かけません。AAC や aptX 対応のものはあります。

aptX LL対応で、左右独立ではない Bluetooth イヤホンではあるものの、リーズナブルに購入できるものとして、私は、エレコム の LBT-RH1000 を購入しました。

エレコムの LBT-RH1000
ヨドバシカメラで3,500円前後で購入(2020年1月)

SBC にしか対応していない Bluetooth イヤホンと比べると、明らかに音ズレがなくなっています。

格闘ゲームとかシビアなものになってくると、もしかしたら、気になる人は気になるのかもしれませんが、普通の人は気にせずプレイできるレベルになるとは断言できます。

Amazon 等でイヤホンを探すときは対応コーデックが明示されているものを探そう

Amazon で商品を探すと、それこそ国内メーカーのものから、中国系のものと思われるものまで様々な商品がヒットします。

この中から選ぶコツは、aptX LL 対応と明確に謡っている商品を探しましょう。

よくみかけるのは「低遅延」とだけ書いてある商品です。この場合、aptX や aptx LL 非対応の可能性があります。

私が遭遇したのは、AAC には対応していて iPhone ではたしかに大丈夫だったけど、Android スマホに接続した途端、音ズレがひどくて、よくよく調べたら aptX 非対応だったというものです。

安全を期すなら、どの規格に対応しているか商品説明に書いていないもの避けた方が無難です。


Nintendo Switch を外に持ち運んでプレイするとき、有線イヤホンはコードが絡まって煩わしく感じるときがありますが、Bluetooth イヤホンにすると、そのストレスが一気に無くなりますので、おススメです。