iPad mini5 は Apple Pencil に対応したこともあって、持ち運びに適したサイズのデバイスとして最強の電子ノートデバイスになるのかなと思いますが、その昔、スマホで同じことができないかを試したことがあります。
そのときは、Amazon でタッチペンやお安めのデジタイザを購入して、スマホや iPad mini 4 で試したのですが、以下の問題があって断念しました。ペン側の要因とスマホ側の要因があります。
- タッチペンはペン先が太くて、細かな文字が書きにくい(ペン要因)。
- ペンの動きに描画がリアルタイムに追従してくれず、ワンテンポ以上遅れて描画されるので、スラスラと書けない(スマホ要因)
- しかも液晶保護シートを貼っていると、さらに反応が悪くなってしまう(スマホ要因)
- 手をディスプレイにくっつけるような書き方をすると、ペンが反応しなかったり、誤認識をおこしてしまう。(スマホ要因)
タッチペンはペン先がどうしても大きくなるので細かな入力には不向きでは
スマホの液晶は静電容量式であり、指先で発生する静電気を感知して認識するタイプであり、スマホ側がタッチされたと認識されるには、人間の指のように静電気を帯電させないといけないです。
そのため、タッチペンはペン先に静電気を発生させやすい素材を用いる必要があり、そこそこの大きさが必要となります。タッチ操作をペンで代用したいとか、ちょっとした絵を描く場合はそれでもよいのかもしれませんが、ノートの代わりとして細かな文字をスラスラ書こうとすると、ペン先が太いため、細かな操作がしづらかったりします。
これの解決方法としては、デジタイザのように静電気を自ら発生させる仕組みを備えているペンが必要となります。Apple Pencil もこれなのですよね。
スマホ側のスペックが低いと追従性が悪くなるかも
では、デジタイザを持っていれば、スラスラと文字が書けるかというとそうではないです。スマホ側のスペックも高くないといけません。一昔前のスマホだと、文字を書いてから、画面に表示されるまでのタイムラグがけっこうストレスに感じました。
また、液晶とタッチパネルの距離があるような機種の場合、ペン先より、ちょっと離れた場所に描画されることがあり、ふつうのノート感覚で文字を書こうとすると、ペンを置いたポイントから離れて文字が表示されるため、どうも気持ちが悪く感じてしまいます。
これが意外と人の知覚に大きく響いて、文字を書いても、自分の頭で思っている位置とは違うところに書かれてしまうので、頭がそれに馴れずに、追従性が悪いなと感じてしまいます。その意味で、スマホに液晶保護シートを貼っている場合は、さらに液晶画面とペンまでの距離が空くことになるので、さらに追従性が悪いと感じやすいと思います。
あと、文字を書くときは手を液晶に触れた状態になりますが、スマホもしくはスマホアプリ側がパームリジェクション機能を備えていないと、まずノート感覚では文字をスラスラと書けないです。
これから試してみたいならぜひ動画をチェック
ネットをみていると、そのあたりの検証をなさっているサイトも結構あります。私のおすすめとしては、動画がある場合はそれをぜひチェックしてほしいです。スマホとペンの相性問題なものなので、実際に動いているところをみないとどうしてもわからないので。
もしくは、これからスマホを買おうとしている場合に、もしペンを持っているならば、ヨドバシカメラとかに行って、実機展示をしているスマホで実際に試させてもらってもいいかもしれません。もちろん、迷惑にならない範囲でw