数年前から筐体がとても小さいミニPCが発売されています。
ゲームや動画編集といったCPUやGPUのパワーがバリバリかかるものをやるにはつらいけど、ネットサーフィン、動画の閲覧や文書の編集をやる分には十分というものです。
こうしたミニPCをオフィスでこっそりと私的に使えないかと思いました。
仕事中はダメでしょうが、昼休みに、インターネットにアクセスしたり、ブログを書いたりと、株式投資をしたり、プライベートの用事をこなすのに使いたいのです。
しかも目立たずに。
傍からみると、あたかも仕事をしているように見えるようにできればと完璧です。
これを実現するために、目立たないミニPCを動かし、オフィスのPCとリモートデスクトップで接続して、オフィスのPC上から操作できるようにします。
イメージはこんな感じになります。
無駄に手が込んでいるいる気はしますw
超小型のPCは製品数が少ない
とはいえ、こうした用途に適した PC はあまりありません。
2020年3月時点において、筐体が小さい PC は製品数が非常に少ないのが現状です。
数年前に各社から出され、一時期話題になったのですが、あまり売れなかったせいか、今でも販売を継続している製品はごくわずかです。
ECS の LIVA シリーズは定期的に新製品を出して頑張っている
台湾の ECS (エリートグループコンピューター・システムズ)という PC・マザーボードメーカーが LIVA という名称で、ミニPCを出しています。
日本でも購入可能です。なかなか店頭に並んでいるのを見かけることはありませんが、Amazon や 楽天、家電量販店系のネットストアで検索すると、すぐに引っかかります。
筐体の大きさという点では、後で紹介するスティック型には及びませんが、最も小さい製品では手のひらに収まる大きさです。
手持ちのデバイスがないので写真が載せられず申し訳ないですが、詳しくは下記のリンクをご参照ください。
ECS LIVA の製品ページはこちら
LINKS (正規代理店)の LIVA 製品情報ページはこちら
小さいという点ではスティック型PCに勝るものはなし
Amazon の Fire TV Stick やGoogle Chromecast のような棒状な形をしていて、テレビやモニターの背面にぶらさげて接続できるぐらい小さくて軽いPCです。
今でも現役で販売されている(時々新製品が出る)製品としては、下記の製品ぐらいだと思います。
ドスパラの方は、2019年に新製品が発売されたのですが、このブログを書いているとき(2020年2月)に確認したら終売していました(悲)
どちらも、CPUパワーは数年前に出た超省電力用( Atom x5-Z83xx 系が多い)のものなので非力な類に入りますし、RAMも 2 GB または 4 GB、保存デバイスも HDD や SSD ではなく、速度が遅い eMMC で容量も 32GB とか 64GB程度、拡張性という点ではも USB 端子が2つ程度しかありません。
とはいえ、ネットサーフィンしたり、ブログを書いたりという用途なら十分ですし、このブログの主題である、オフィスでこっそり立ち上げて使うには最適です。
HDMI端子のあるモニターに接続して、電源ケーブルをつなげるだけ。
スティックPCは、下記の画像のように、基本的にHDMI端子のあるモニターに接続し、電源ケーブルをつなげるだけで使用できます。
が、それだけで成り立つのは、あくまで最初のセットアップが終わった後です。
このほかに、キーボードとマウスが必要になります。
たいていは Bluetooth を搭載しているので、Bluetooth 対応のキーボードやマウスが使えます。しかし、最初のセットアップのときに、ペアリング登録できない機種もあり、その場合は USB 接続の有線もしくは無線キーボードとマウスが必要になります。
HDMI モニターがなくても使用するには? ディスプレイエミュレーターを使用する。
HDMI 端子の余っているモニターが使えるのなら、そこにぶらさげておけば OK ですが、私のように仕事でノートPC を使っている人だとその手が使えません。
また PC の機種にもよりますが、HDMI モニターに接続をしていないと PC が起動しない場合があります。
私が使っているスティック PC はそれに該当します。では、どうするか?
PC に対し HDMI 接続をしていると認識させればいいのです。
この「PCにディスプレイを接続しているように認識させる」ための製品として、ちょっとマイナーですが、ディスプレイエミュレーターというデバイスを使います。
マイナーな製品なので、店頭に並んでいて気軽に購入できるわけではありませんが、検索すれば Amazon でもヨドバシカメラでもヒットします。
なお、スティック PC とディスプレイエミュレーターは、それぞれ HDMI 端子がオス型なので、直接接続することはできません。そのため、メスーメスの HDMI 中継アダプタを間に挟み込む必要があります。
PCの電源はモバイルバッテリーからもとれる
スティック型 PC の場合、電源端子は USB MicroB である場合が多いです。そのため、手持ちの USB 電源アダプタはもちろん、モバイルバッテリーからでも起動できます。
手持ちのモバイルバッテリーを使う場合の注意点としては、スティックPCの動作に必要な電力が補えるかです。モバイルバッテリーの出力容量をチェックしましょう。
スティック PC 付属の AC アダプタを見れば、駆動に必要な電力がわかります。最近のモバイルバッテリーは、スマホの高速充電対応のために出力容量が大きいので、使える場合が多いと思います。
オフィスPCとスティックPC専用のネットワークを構築する
最終的にやりたいことは、スティックPCをオフィスで使っているノートPCから操作することです。
そのために、この両者を同じネットワーク上につなげる必要があります。
ただし、私物のスティック PCを会社のネットワークにつなげるのは NG である場合が多いでしょう。しかも、それをすると会社にばれますw
なので、有線LANで接続で1対1で接続するか、専用の Wifi 環境を用意して接続するとかして、完全なプライベートなネットワーク空間を用意します。
こうすることで、会社側のネットワークに私的通信のトラフィックが行かなくなります。
さらに、スティックPCからインターネット回線に別途接続します。オフィスのPC間とのネットワークとは別の口を用意した方がたぶんよいです。そうしないと、オフィスのPC側でのトラフィック設定が面倒になると思います。
あとはリモートデスクトップで接続
スティック PC が Windows 10 Pro であれば、マイクロソフト純正のリモートデスクトップが使えます。
リモートデスクトップが使えない場合でも、Chrome リモートデスクトップ や VNC といったフリーのツールがあります。
これによって、スティック PCの画面をオフィスPCに表示させることができ、オフィス PCからキーボードやマウスで操作をすることができます。
以上、がんばって環境を用意することで、オフィスの PC 上で仕事をあたかもしているように、私的用事をこなせます。
ちなみに、現在私が勤めているオフィスでは、そもそもこうしたモノを持ち込むすらできませんので、ここに書いたことは最初から躓きます(涙)
おわり。